私が離婚を決めた理由|モラハラ夫との17年

つづり

離婚したいけど、子どものために我慢しなきゃ

週3日程度のパート。
趣味でちょこちょこ売ってたアート。
…うん、どう考えてもこの収入で子ども2人育てるのは無理ゲー。

でも「夫は仕事行ってるし、生活費も入れてくれてる。はい、合格。これで十分!」
って自分に言い聞かせてました。

収入は“まぁ十分”。メンタルは“ギリギリ息してる”。
(えっ、「ギリギリでいつも生きていたいから~♩」じゃないよ!笑)

でもあの日、娘の叫び声を聞いた瞬間、その思いは変わりました。

目次

我慢を重ねた17年間

うちの元夫、ザ・ジャイアン気質。

お酒を飲むと気持ちが大きくなり、声も態度もでかくなる。
最初のうちは「まぁ、仕事のストレスもあるだろうしね」なんて、
謎の良妻ぶって自分に言い聞かせ、我慢してました。

でも、いつしか暴言は日常に。
(コロナ禍でモラハラパワーアップしたのもハッキリ覚えてます…涙)

「私がもっとちゃんとしていれば」「我慢すれば丸く収まる」
ーーそうやって自分を責めるようになっていきました。

…いやいや、冷静に考えたらおかしいんですよ。
本当は、心のどこかで分かっていました。
「このまま我慢してても何も解決しない」って。

話し合いなんてできない相手。
相手の意見を飲み込むまで、話は終わらない。
何を言っても無駄だ…。そう諦め、目を背けていました。


「下の子が大学を卒業したら出て行こう」
なんて思ってた私は、まるで昼ドラのヒロイン気取り。
(いやいや、そんな悠長なこと言ってる場合じゃなかったんですよね…)

崩れたのは、ある夜のこと

いつものように夫がお酒を飲み、
酔ってリビングでいつもの暴言ショー。

子どもの前では大声を出して欲しくないから、
私は「はいはい」って受け流す常套手段でやり過ごそうとしたのに、
その日はついつい応戦しちゃったんです。

そしたら自分の部屋にいた娘(当時中3)が飛び出してきて叫んだんです。

むすめ

「もうやだー!なんで私が居る時にケンカしてるのー!
 だから家なんて嫌なんだー!」

泣き叫びながら、バタンッ!と家を飛び出し、
そのままおばあちゃん家(元夫の実家)に避難。

ーーはい。完全にアウト。やってしまった。

あの瞬間、胸がギュッと締めつけられたと同時に
「うわ…私、娘に何背負わせてんの?」って。
一瞬で目が覚めたというか、自分を責めるしかなかったです。

フラッシュバックした自分の過去

その娘の姿で思い出したんです。自分の子ども時代を。

――あの頃の私も、同じだった。

私の父も酒癖悪くて、母に暴言。
「父親=怖い存在」って公式が子ども時代から完成してました。

毎日お酒を飲み、大きな声で方言交じりに母へ暴言を吐く。
ケンカばかりしていて、いかに父親の機嫌を損なわずにいられるか。

父が外でお酒を飲んだ日は、帰ってくる足音が聞こえると
「早く早く早く!布団!寝たふり!」って兄とダッシュ。
そんな子ども時代。

家の空気はいつも張りつめていました。

でも、だんだん私も大人に近づき、父親にも言い返せるように。
それでも、専門学校時代は毎度ケンカしている両親と家にいるのが嫌で、
「こんな家嫌だー!」って、しばらく母の実家(おばあちゃん家)に避難していた時期がありました。

避難先まで「おばあちゃん家」って、再現率高すぎ。
娘に、同じ思いをさせている。

一番なりたくなかった家族の形に、見事に自分でハマってました。

その瞬間、心の中で“カチッ”とスイッチが入りました。

つづり

このままでは娘の心が壊れる。もう、終わらせなきゃ!


限界を超えていた心

実際、私の心はとっくに限界オーバー。

「私がいなくなれば、みんな幸せになるのかも」なんて思って、
夜中に車を走らせただただ遠くに行きたくなったことも。
スマホで「楽になる方法」なんて検索したこともありました。
それくらい、心も身体もギリギリだったんです。

夫が飲みに出かけると、「このまま事故でも起きたら…」と不謹慎な願いすら浮かぶ。

朝は起きられない。やる気も出ない。
テレビを観ても、笑うどころか感情すら湧かない。

元夫の車のエンジン音や、階段を登る足音が聞こえただけで動悸。
胸がザワザワして、手が震える。

「今日は機嫌のいいまま寝てくれますように」って祈りながら、
子どもたちにまで「お父さんは疲れてるから怒らせないようにね」と言い聞かせていた。

どう見ても「おかしい関係」なのに、
私はずっと、それを“普通”だと自分に言い聞かせていました。

そうやって、自分の心をだまし続けていたんです。

離婚を選んで

あの夜の娘の叫びが、私を決意させてくれました。
そしてようやく気づいたんです。
「ダメなのは私じゃなくて、この家庭のほうだ」って。

離婚を決めたらもう、突き進むだけ。
心の奥に大きな炎がメラメラと燃え上がりました。

つづり

「もう我慢しなくていい!子どもを守れるのは私!」

そうはっきりと決意できたのです。


おわりに

離婚は勇気のいることだったけど、私にとっては「生きるための選択」でした。

でも ーー 離婚は終わりじゃなく、始まり
「このままでは、子どもも私もおかしくなる」
そう感じた私は、半ば勢いのように離婚を決意しました。

もちろん金銭面の不安は山ほど。
でも、不安より「ここからやり直すしかない!」の気持ちが勝ちました。

つづり

…ただし、その後に“自己破産”という現実が待っていたんですけどね。泣

それでも決めました。
もう、我慢だけの人生には二度と戻らない。


次回予告

次回は「モラハラと気づけなかった理由」を書こうと思います。

当時の私は「モラハラ」って言葉は知っていたのに、
まさか自分がその真っただ中にいるなんて気づきもしませんでした。
むしろ「自分が悪いんだ」って責め続けていたんです。

つづり

同じように苦しんでいる誰かが、少しでも
「自分を責めなくていい」と思えるきっかけになれば嬉しいです。

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